犬の飛びつきにはコントロールが必要

わが家の犬たちは、飛びつきます。

私は飛びつかれるのが好きなので、わが家では飛びつきOKなのです。家に帰ったとき、うれしくてキュンキュンと声を出しながら飛びつかれると、疲れも一気に吹き飛んでしまいます。

「犬が飛びつくのは、相手をバカにしている行為だからやめさせるべき」という説もあるようですが、今まで10年間、1500頭以上の犬たちを観察してきて、ほぼ90%以上はうれしくて飛びついているように見えます。

たまに「今のはわざと押したな……」と思うこともありますが、犬同士遊んでいるときも同じようなことをするので、悪気はないのではないでしょうか。

だからと言って、すべての犬において飛びつきが許されるわけではありません。大型犬は、小さい子どもやお年寄りを押し倒してケガをさせてしまう可能性がありますし、噛みつく犬に飛びつかせるのは非常に危険です。

実際、東京都心部のあるお宅で飼われていたオーストラリアン・キャトルドッグが、家に遊びに来たお子さんの友だちに(うれしくて)飛びついて転ばせ、頭にケガを負わせてしまったことがありました。ケガをしてしまった子は「犬は悪くない」と犬をかばったそうですが、ご両親はかなり怒ってしまい、キャトルドッグは四国のブリーダーさんに戻されることになってしまいました。私がレッスンを始めたばかりの出来事でした。

今回の判断が正しかったのかどうかはいささか疑問ですが、都会でキャトルドッグを飼うには、それなりの努力が必要なのだと思います。もっと幼いうちからしっかりとオビディエンス(服従)のトレーニングをする、子供に飛びつけない環境管理を徹底するなどが重要でしょう。

またブリーダーさんも、引き渡し先の環境などをよく考えていただきたいと思います。

大好きな近所のおばさんに飛びついたダルメシアンの牙が、たまたま顔に当たって出血してしまったケースもありました。大型犬は、ただ寄りかかっただけでも体重がかかるので、その気がなくてもケガをさせてしまうことがあります。

人との接触には十分気を付けるべきですし、コントロールできるようにトレーニングしておく必要があるのです。