ドッグカフェにて

私は、ドックカフェがあまり好きではありません。見たくないものを見てしまうことがあるからです。

ロックを飼い始めた14年前はまだドックカフェが珍しかったので、4歳半の『ロック』と3歳の『コタロー』を連れて行ったことがあります。連れて行くにあたり、家での夕食時にテーブルの下で4時間待てるようにトレーニングをしました。4時間ともなると犬たちは寝ているのですが、いま考えると、そんなことしなくてもよかったなと思います。

ある日、付き合いでドックカフェに行ったときのこと。ふと隣のテーブルを見ると、何と、チワワがテーブルの上に丸まって寝ているではありませんか!

飼い主は携帯電話に夢中になっていて、お店の人は注意しにくそうで、見て見ぬふりをしているようでした。私は思わず「ちょっと、それダメ!」と叫んでしまいました。

そのカフェは、とくに「ドックカフェ」と看板を掲げているところではなく、お行儀の良いワンちゃんはどうぞ、というドックフレンドリーなカフェだったので、何だかとても腹が立ってしまったのです。

マナーを守らない飼い主さんのせいで、すてきなドックフレンドリー・カフェが減ってしまっているのは事実です。最近では撮影禁止、ブ囗グで紹介するのもNG、というカフェも増えているそうです。「そういった日記を見て、こぞってやってくる飼い主さんたちのマナーは、えてして悪いことが多いからだ」と、カフェの店長が困り顔で話してくれました。

幸い、私が注意した飼い主さんはすぐに犬を降ろして「すみません」と謝ってくれました。注意するほうも決して気分がいいわけではないので、飼い主さんの言葉には救われました。でも、なかには注意されたら逆ギレする!なんていうどんでもない「モンスター飼い主さん」もいるようです。飼い主の問題以前に、人としてのモラルの問題ですね。

また、K9ゲームのトレーニング後、チームメイト6名と犬6頭でトップカフェに立ち寄ったときのことです。私たちは犬たちをテーブル、またはイスの下に伏せさせて待たせていました。するとそこへ、向かいの席に座っていたチワワの飼い主さんが、「あらあら、そっちへ行っちゃダメよ!」と、どんどんチワワを近づけてくるのです。「行っちゃダメ」と言っているものの、リードを持っているのは飼い主さんです。チワワに引きずられるって、どれだけ力持ちのチワワなのでしょうか。

どう考えても、ぽっちゃり体型のおばさまを引っ張れるほどの力はチワワにはありません。それでもメタボばあやは「チワワ王子」に引きずられ、我々のテーブルに無事到着。王子が、がんばってじっとしている犬たち全頭のニオイを嗅いで悠々とお席にお戻りになるまで、しっかりとお供したのでありました……。

もちろん、K9ゲーマー犬たちはどの犬も動くことなく、無事、王子の襲撃(?)に耐えました。パチパチパチ!

こんなこともありました。2頭のチワワとカフェトレーニングをしていたときのことです。テーブルの下でお行儀よくフセをして待っている2頭を見つけて、ノーリードのチワワがうろうろと近づいてきました。飼い主さんはやはり「そっちへ行っちやダメよ」と(従うはずもない)指示を出しますが、自分たちはテーブルに座ったままです。

チワワ王子が勝手にニオイを嗅ぐあいだ、必死で「フセでマテ」をキープしようどする、やんちゃ盛りのチワワたち。飼い主の指示に必死で我慢しながら、無事襲撃に耐えました。パチパチパチ!

呼んでも戻るわけがないのは、チワワの飼い主さんも重々承知しているのでしょう。しばらくして、やっと犬を迎えにきて白分たちのテーブルに連れ帰り、「○○ちゃんも『オスワリ』しなさいね。はい、『オスワリ』。あら?『オスワリ』は?も~、おバカさんね~」。って、おバカさんはどちらでしょうか……。

「オスワリ」もさせられないのなら、カフェに連れて来てはいけません。どうしても連れて行きたければ、キャリーバッグに入れてください。

そしてさらにその後に、極めつけのダメ飼い主さんが登場。

店に入ってきたのは2人の女性。1人がミニチュアーダックスフンド2頭を連れていたのですが、この犬たちが、料理がテーブルの上に乗せられたときからずっと、吠え続けていました。家ではテーブルの上のものを食べさせているのでしょう。

大合唱で「くれくれくれくれくれ!」と騒いでいます。

タックスは声が大きいので、とても迷惑でした。犬たちに罪はないのですが、非難の目はまず犬たちに注がれ、それから飼い主さんに向けられているようでした。

しつけをしていないこどもよくないのですが、そんな犬たちを連れてさてしまう、飼い主の「人としてのマナー」に問題があるのではないでしょうか。吠えられている飼い主さんに向かって、もう1人の女性が一言。「先輩。犬のしつけ、失敗しちゃったみたいですね!」

あっぱれ後輩!失敗しても、しつけのやり直しはできます。犬は必ず学習してくれるものですから。さちんとトレーニングをするよう、ぜひお願いしたいと思います。